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スレ番 主なイベント スレ初登場キャラ 40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 山本への質問タイム アンネのナイト決定 コミュ障治らず セフィアは秘匿する方向で 燃え尽き症候群な鳳仙寺 現状に不満なフィリア 邪王真眼の秘密 /朝 テバとの別れ /夜 知り合いに顔を出してからカルベローナヘ 恭介の一問一答コーナー にな&みうと会話、カルベローナ大陸情報 シノンへの伝言 になMMフラグ デイブレイクにシノン襲撃フラグが立ちました 兎洞窟ヴォ-パル教を壊滅 大河とリキエル配合キング、りっかとの相性は悪くない 乗船、カルベローナへ 謎の男と接触 男とロリの怪しげな二人組 イエローの物々交換 こずえの言語解読される アマテラスと善吉の会話 ハオウ流の波紋使いアインハルト 響の吸血衝動 紅蓮の勇者颯爽登場 霧切響子、キング、吉良吉影、遊佐こずえ、鬼柳京介、森近霖之助、アインハルト、シンク・イズミ 戻る
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◆.6msC4hQo6氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 028 セカンドジョーカー 永沢君男、剛田武 036 夢のENDはいつも目覚し! 磯野カツオ、因幡てゐ 045 ブラコンと面倒臭さは感染する 神代璃緒、ゼオン・ベル 052 ZAP!ZAP!ZAP! 野比のび太、タバサ、泉研、電、真月零 055 きゅうしょくのキムラ 要未来、クラウス、リュカ、神代凌牙、因幡てゐ、磯野カツオ 059 ビターチェンジ 雷、トロン、アインハルト、アンチョビ 059 ケルベロス第五の首 星光の殲滅者、響、木之本桜、ビアンカ、佐藤マサオ 登場させたキャラ 2回 磯野カツオ、因幡てゐ 1回 永沢君男、剛田武、神代璃緒、ゼオン・ベル、野比のび太、タバサ、泉研、電、真月零 要未来、クラウス、リュカ、神代凌牙、雷、トロン、アインハルト、アンチョビ 星光の殲滅者、響、木之本桜、ビアンカ、佐藤マサオ 氏に寄せられた感想 名前 コメント
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キャスター「次のニュースです。なんとISを動かせる男性が発見されました。原因はまだ不明ですが事態を重く見た政府は起動させた少年・織斑一夏くんを―――」 少女、篠ノ之箒がシャワーを浴びていた。 箒(一夏とまた会える―――春から・・・また同じ学び舎で過ごせるんだ―――) 一夏「さよなら箒」 箒(あの日交わした最後の別れの‘挨拶‘) 箒「さよなら一夏――――」 (明日の‘おはよう‘がない本当の別れの言葉) 箒(5年と15日ぶりの‘おはよう‘が言える――――一夏にまた会える――――) 第1話□クラスメイトは全員女 2ヶ月後――― 真耶「全員揃ってますね――――それじゃあSHRを始めますよ―――私が副担任の山田真耶です―――それでは皆さん1年間よろしくお願いしますね」 一夏(俺の名は織斑一夏。今日は高校の入学式、新しい世界の幕開けの日だ――――だがしかし、クラスメイトは全員女なのだ) 真耶「・・・じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」 一夏(これは想像以上にきつい・・・幼なじみの箒が同じクラスなのがせめてもの救い・・・・) 箒は一夏から目を背けた。 一夏(!?そ、そんな・・・) 箒(い・・・・いかんいかん。一夏と同じクラスで過ごせると思うとつい緩んでしまう――――高校生になったのだ。大人びて凜としたところを見せないと・・・) 真耶「・・・・くん」 一夏(な・・・なんでものすっごい形相で睨まれたんだ?) 真耶「・・・・くん、織斑一夏くんっ!」 一夏「はっ、はいっ!?」 真耶「あっあの・・・お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンねゴメンね!でもね、あのね、自己紹介「あ」から始まって今「お」の織斑くんなんだよね。だからね?ご、ゴメンね?自己紹介してくるかな?ダ、ダメかな?」 机の上に身を乗り出した真耶の胸が乗っている。 一夏「いやあのそんなに謝らなくても・・・っていうか自己紹介しますから」 真耶「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ、絶対ですよ!」 一夏「えー・・・・えっと、織斑一夏です、よろしくお願いします」 クラスメイトたち「それだけ?」「からの――――?」 一夏「えっ、ダメ?」 その場へ、一夏の姉の千冬が来た。 一夏(げっ、千冬姉っ!?) 真耶「あ、織斑先生、もう会議は終わられたんですか?」 千冬「ああ、山田くん、クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな」 「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を1年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。 私の言うことはよく聞き理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが私の言うことは聞け――――いいな」 クラスメイトたち「キャ――――!」 「千冬様!本物の千冬様よ!!」 「ずっとファンでした!」 「私お姉様にあこがれてこの学園に来たんです!北九州から!」 「私はさいたま!」 「千冬様にご指導頂けるなんて嬉しいです!」 「私・・・お姉様のためなら死ねます!」 千冬「・・・毎年よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスだけに馬鹿者を集中させてるのか?」 「で?挨拶も満足にできんのか、お前は」 一夏「いや千冬姉、俺は―――――」 千冬は出席簿で一夏の頭を叩いた。 千冬「学校では織斑先生と呼べ」 一夏「・・・・はい織斑先生」 クラスメイトたち「え・・・・?織斑くんってあの千冬様の弟・・・・?」 「それじゃあ世界で唯一男で「IS」を使えるっていうのも関係して・・・・」 「ああ、いいなあっ、代わってほしいなあっ」 一夏「やば・・・バレた」 一夏(そうIS――――正式名称、インフィニット・ストラトス。人間が直接着込む強化武装みたいなそれは――――現行の戦闘兵器はISの前ではただの鉄クズに等しく、世界の軍事バランスは崩壊―――ISが世界を支配することになる。そしてこの学園が作られた) 建前 ISの操縦者育成を目的とした教育機関であり、その運営および資金調達には原則として日本国が行う義務を負う。ただし、当機関で得られた技術などは協定参加国の共有財産として公開する義務があり、また黙秘、隠匿を行う権利は日本国にはない。 また当機関内におけるいかなる問題にも日本国は公正に介入し、協定参加国全体が理解できる解決をすることを義務づける。また入学に際しては協定参加国の国籍を持つ者には無条件に門戸を開き、また日本国での生活を保護すること。 実際 A国大統領?「アナタたち日本人の作ったISのせいで世界は大混乱デース。責任もって人材管理と育成のための学園をツークリーナサーイ。運営資金はモチローン?自分たちで出してくださいネ――――」 一夏「ヤクザだな・・・A国」 (しかしこの万能最終兵器(IS)女性にしか装備が出来ない。だからこうしてIS学園に集まるのは女性しかいないのだが――――世界初、唯一男でISに適合することが判明して俺の人生は変わった。ある日黒服の男たちがやってきて「君を保護する」とか言ってIS学園入学所を置いていったんだ。ISなんて男の俺には関係ないことだったのに――――) ここでチャイムが鳴った。 千冬「さあSHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが基本操作は半月で体に染み込ませろ。いいか?いいなら返事をしろ、よくなくても返事しろ。私の言葉には返事をしろ」 一夏(おお・・・なんという鬼教官。目の前の姉は人の皮を被った悪魔だろうか?) 千冬「何か不服か?織斑」 一夏「滅相もありません」 一夏(あー・・・参った・・・ギブ。入学式初日から授業とか勘弁してくれよ――――) 箒「・・・・・ちょっといいか」 一夏「・・・・・箒?」 箒「話がある。廊下でいいか?」 一夏と箒は廊下に出たが後ろに3人のクラスメイトがついていた。 一夏(これじゃ教室内とあんま変わらないな・・・) 「そういえば去年、剣道の全国大会で優勝したってな、おめでとう」 箒「・・・・・っ。なんでそんなこと知ってるんだ!?」 一夏「なんでって新聞で見たし・・・・・」 箒「なっ、なんで新聞なんか見てるんだっ!?」 一夏「あーあと」 箒「な、なんだ!?」 一夏「久しぶり、6年ぶりだけど箒ってすぐわかったぞ。ほら、髪型一緒だし」 箒「え・・・・よ、よくも覚えているものだな・・・・」 一夏「いや忘れないだろ。幼なじみのことくらい」 箒(相変わらず口調が男っぽいというかサムライって感じだな。初志貫徹、日進月歩、日々鍛錬、頑固一徹――――篠ノ之箒は小学校の頃からそうだった) 箒「・・・・」 一夏(少し成長したって・・・少しくらい・・・・――――・・・・) 箒の唇は艶やかになり、胸も大きく突き出ていて、脚もむっちりとしていた。 一夏(6年たつと結構成長するもんだな・・・) 「――――でも、すぐ箒ってわかったぞ。リボンも同じだし」 箒(よかった!一夏も私を覚えていてくれた!――――いかん、嬉しさの余りつい顔がにやけて・・・これでは一夏にはしたない女だと思われてしまう!引き締めねばっ!) 「わ・・・私もすぐ一夏だとわかったぞ!」 一夏(幼なじみに対してなんて形相で睨むんだよっ) ここでチャイムが鳴った。 一夏「俺達も戻ろうぜ」 箒「わ、わかってる」 一夏(参ったな、やっぱり少しも変わってない) 箒(いかん・・・・あんな笑顔向けられたらどんな顔をして答えたらいいのかわからないではないか――――一夏は私の剣道の優勝を知っていてくれたのだ。みっともない様など見せるわけにはいかぬ) 三時間目。 真耶「――――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は刑法によって罰せられ――――」 一夏「・・・・・」 (お・・・俺だけか?俺だけなのか?みんなわかるのか?このアクティブなんちゃらとか広域うんたらとかどういう意味なんだ?というかこれ全部覚えないといけないのか・・・) 真耶「織斑くん何かわからないところがありますか?わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですからっ!」 一夏「先生!」 真耶「はい織斑くん!」 一夏「ほとんど全部わかりません」 真耶「え・・・・ぜ、全部ですか・・・?え、えっと・・・織斑くん以外で今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか」 クラスメイトは誰も手を上げなかった。 千冬「・・・織斑、入学前の参考書は読んだか?」 一夏「まだで―――――」 千冬が再度出席簿で一夏の頭を叩いた。 千冬「必読と書いてあっただろうが、馬鹿者。今週中に覚えろ、いいな」 一夏「い、いや――――この分厚さはちょっと・・・」 千冬「やれと言っている」 一夏「はい、やります」 千冬「ISはその機動性・攻撃力・制圧力と過去の兵器を遙かに凌ぐ。そういった「兵器」を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる――――そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ、そして守れ。規則とはそういうものだ。今のままのお前達ではなんとかに刃物の状態だ。それを鬼に金棒にして送り出すのがこの学園の役目だ。しっかり3年間ついてこい」 一夏「は・・・はい・・・」 クラスメイトたち「「「キャ――――千冬さま-どこまでもついていきます――――♡」」」 HR。 千冬「さて―――――再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな」 クラスメイトたち「はいっ織斑くんを推薦します」 「さんせー!」 「私もそれがいいと思います!」 「せっかく唯一の男の子だもんねっ、盛り上げないと!」 千冬「では候補者は織斑一夏・・・他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」 一夏「ちょっ、ちょっと待った。俺はそんなのやらな――――」 千冬「他薦された者に拒否権などない。選ばれた以上は覚悟しろ」 ここで金髪ロールのクラスメイト、セシリアが異議を申し立てた。 セシリア「待ってください!そのような選出は認められません!大体男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」 セシリアの物言いに一夏もカチンと来ていた。 セシリア「わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであってサーカスをする気は毛頭ございませんわ!――――いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき。そしてそれはイギリスの代表候補生にして入試主席のこのわたくし、セシリア・オルコット以外ありえませんわ。ISの操縦にしても入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですし」 一夏「俺も倒したぞ、教官」 セシリア「は・・・・?あなたも教官を倒したって言うの!?わっ、わたくしだけだと聞きましたがっ?」 一夏「女子ではってオチじゃないのか?大体イギリスだって島国だし、大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」 (――――つい言ってしまった・・・今の世の中、ISのせいで女性はかなり優遇されている。でもだからといってその力を振りかざすのは違うだろう。力が粗暴ならそんなものはただの暴力だ―――そんなの俺は絶対認めない) セシリア「あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?決闘ですわ!」 一夏「ISでか?いいぜ、四の五の言うよりわかりやすい」 セシリア「言っておきますけどわざと負けたりしたらわたくしの小間使い――――いえ奴隷にしますわよ?」 一夏「侮るなよ、真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」 セシリア「そう?なんにせよ丁度いいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」 一夏「――――ハンデはどのくらい付ける?」 セシリア「あら、早速お願いかしら?お好きなだけ付けてもよろしくてよ?」 一夏「いや、俺がどのくらいハンデ付けたらいいのかなーと」 クラスメイトたち「お、織斑くんそれ本気で言ってるの?」 「男が女より強かったのって大昔の話だよ?織斑くんは確かにISを使えるかもしれないけどそれは言い過ぎよ」 「ね――――」 「クスクス」 「ねー織斑くん今からでも遅くないよ?セシリアに言ってハンデ付けてもらったら?なにせ彼女は英国の代表候補生で専用のISだって持ってるんだよ?」 「そうそう」 「だよね―――」 一夏(みんな本気で笑ってる――――そりゃそうだろ。「今、男は圧倒的に弱い」腕力はなんの役にも立たない、確かにISは限られた一部の人間しか扱えないが女子は潜在的に全員がそれらを扱えるのだ。それに対して男は原則ISを動かせない。もし男女差別で戦争が起きよう者なら男陣営は三日と持たないだろう、それどころか3時間で制圧されかねない。ISは過去の戦闘機・戦車・戦艦などを遙かに凌ぐ超兵器なのだから。専用チューニングされた専用機持ちの代表候補生ともなれば、その国の最強の存在と言ってもさしつかえないだろう――――確かに男VS女なら男は圧倒的に女に敵わない) 「・・・・・じゃあ、ハンデはいい」 (―――――でも) 一夏「同じIS乗り同士の戦いだ。条件は五分だろ?」 千冬「――――さて、話はまとまったな。それでは勝負は1週間後の月曜放課後、第3アリーナで行う。織斑とオルコットはそれぞれ用意をしておくように」 学生寮。 部屋に向かう一夏の後を3人のクラスメイトがつけていた。 クラスメイト「織斑くんの部屋どこかな!?あっ、あそこかな!?」 一夏が振り向くと、クラスメイトたちは隠れた。 一夏「まったくストーカーかよ、俺は珍獣じゃないっての」 「えーとここか、1025室だな」 一夏はベットで横になった。 一夏「やっと落ち着けた・・・女子校の寮だからどうかって思ってたけど部屋の中なら静かなもんだな。しかし国立にしても随分立派な部屋だよな。まあ有望なIS操縦者=未来の国防を担う人材だからな・・・全寮制なのも納得だ」 (俺なんか何処ぞの遺伝子工学の博士まで研究させろって来たからな・・・・・) 一夏の方に誰かが来た。 ?「誰かいるのか?―――ああ、同室になった者か。こんな格好ですまないな、シャワーを使っていた。私は、篠ノ之―――――」 一夏「――――箒」 来たのはバスタオル姿の箒だった。 箒「・・・・い、い、い、いちか・・・・?」 一夏「お、おう・・・・・」 箒「見るな――――――」 (続く)
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☆:生還: ○:結末無し ●:死亡 △:生死不明 【LSロワ】0/2 ●さくらももこ/●エリック・カートマン 【ロボロワ】1/2 ●呂布トールギス/○アシェン・ブレイデル 【アニロワ】1/1 ◯セイバー 【厨二ロワ】3/6 ●鬼柳京介/☆涼宮ハルヒ/○トゥーサン・ネシンバラ/○シェイクスピア/●陸奥九十九/●アーチャー 【戦う少女ロワ】2/4 ○和田アキ子/●イレブン/☆セイバー(ネロ)/●スズメバチ 【軍人ロワ】3/2 ●ウェイド・ウィルソン(デッドプール)/○大神一郎/○レーティア・アドルフ 【オリロワ】1/3 ○勇/● 4527/●穴持たず 【超能力ロワ】0/2 ●日暮熟睡男/●ベガ 【水ロワ】0/1 ●濱口優 【王族ロワ】3/4 ○メルエム/○アテム/☆ジェダ=ドーマ/●ギルガメッシュ 【妖怪ロワ】1/2 ☆白鬼院凜々蝶/●白面の者 【麻雀ロワ】1/2 ●龍宮/○バーン 【飛行ロワ】1/2 ○カービィ/●アンパンマン 【外道ロワ】2/5 ○松永久秀(戦国BASARA)/○千手扉間/●ボボボーボ・ボーボボ/●金糸雀/●安藤守 【バンダイ作品ロワ】0/2 ●緑川なお/●スパイク・スピーゲル 【魔法ロワ】3/7 ○リーゼロッテ・ヴェルクマイスター/○インデックス/●聖白蓮/●パチュリー・ノーレッジ/●田中ぷにえ/○マスターテリオン/●大十字九郎 【オリロワ2】7/8 ☆神使勇護/○結城豊重/☆松井さん/○紫宮宮子/●東京王マエバヌス/☆神奈瞬/☆有馬天狼/○白雪三葉 ○【アニロワ2】3/8 ●エレン・イェーガー/●ベクター(真月零)/☆磯野波平/●フグ田サザエ/○スタースクリーム/○海馬瀬人/●立花響/●遊城十代 【混沌ロワ】5/9 ●ゾフィー/●綾波レイ(モグ波)/☆キング/☆ヤン・ウェンリー/☆ストライダー飛竜/○ダークザギ/●不良怪獣ゼットン/○ライダー(イスカンダル)/●天魔・夜刀 【信長ロワ】2/2 ○真六武衆ーシエン/○織田信長(戦国無双) 【銀髪・白髪ロワ】3/8 ●雪代縁/●錆白兵/☆坂田銀時/○ハーケン・ブロウニング/●サーニャ・V・リトヴャク/●ラウラ・ボーデヴィッヒ/●リーゼロッテ・ヴェルクマイスター/☆甲斐刹那 【魔眼ロワ】3/5 ●うちはマダラ/☆甲賀弦之介/☆朧/●美堂蛮/○はたけカカシ 【変身する女性・少女ロワ】1/2 ●ぬらりひょん/○ミネルバ・マクゴナガル 【オールジャンルロワ】14/30 ☆ジョセフ・ジョースター(3部)/●野獣先輩/●MUR/☆ゼロ(ナイトメア・オブ・ナナリー)/●星宮ケイト/☆デッドプール/○クロウ・ブルースト/●アーカード(TVアニメ)/●フグ田マスオ/●礒野カツオ/●葉隠康比呂/●針目縫/●秋山澪/●ひで/☆孫悟空/☆ゼロ(DOD3)/☆大杉栄光/○ハル/●ぽっぺん先生/●マーサ/☆ウィリー・ウォンカ/☆千手柱間/●葉隠覚悟/☆ルルーシュ・ランペルージ/●アインハルト・ストラトス/●宇宙人ジョーンズ/●メトロン星人/○木下コーヘイ/●斉藤一/○柊聖十郎 【オリロワ3】5/11 ○荘 昨紗/☆リンディア・フェイエス/●クダ・ヴォイド・キモティカ/●ジル・ド・レェ/☆ジャンヌ・ダルク/●松井凛/●明日斬斗/☆ノー・フェイス/●ウィードさん/●斑一秋/○せいぎちゃん 【アニロワ3】6/11 ●磯野フネ/☆フグ田タラオ/☆磯野ワカメ/●セリュー・ユビキタス/○コンボイ/●アサシン(佐々木小次郎)/●ラインハルト・フォン・ローエングラム/○城之内克也/☆空条承太郎/●ジャック・アトラス/☆織斑一夏 【道具ロワ】1/3 ●一反木綿/○さまようよろい/●ピノキオ 【中華ロワ】1/4 ○曹操(恋姫†無双)/●アサシン(李書文)/●凰鈴音/●リン・ヤオ 【音楽ロワ】4/5 ○ミスティア・ローレライ/●サウンドウェーブ/○小日向未来/◯ブルック/☆マリア・カデンツァヴナ・イヴ 【猫ロワ】5/8 ○タマ(サザエさん)/●オスカー/☆ドラえもん/☆悪魔猫/○猫(十二支の猫)/●吉良吉影/○エラー猫/●山猫亭店主 【タイムロワ】1/1 ☆ギガゾンビ 【オリロワ4】3/8 ●ノヴァ/☆ヒトガタグソクムシ/☆ひで子/●ライザック・ニューソン/●デュオ・バスカヴィル/●荒木夢無/○ナラシューヤ/●紅黄金 【仮面・覆面ロワ】6/7 ☆狛村左陣/☆赤のセイバー(モードレッド)/○オベリスクフォース/☆心/☆ロールパンナ/●マークハンター/☆秦こころ 【エロゲロワ】1/3 ●沢越止/●ヤムチャ/○鷹取迅 【妖怪ロワ2】2/3 ●鬼人正邪/☆蒼月潮/○九鬼耀鋼 【スパロボロワ】1/2 ●カツ・コバヤシ/○島田兵 【混沌ロワ2】15/28 ○アカメ/○リグル・ナイトバグ/☆緑谷出久/●蛭川光彦/●小保方晴子/☆恵比須沢胡桃/○大井/○マークス/○佐村河内守/●波平ロワの書き手/☆立花響/●篠ノ之箒/○ハート/●ライダー(マリー・アントワネット)/●大魔王ケストラー/☆セリュー・ユビキタス/●翠下弓那/○黒河雲母/●御木津藍/○スバル・ナカジマ/●ティアナ・ランスター /●魚沼宇水/●GO/☆結城友奈/☆榊遊矢/☆黒咲隼/●宮川尊徳/●ランサー(ロムルス) 【不良ロワ】1/2 ○向井拓海/●爆豪勝己 【オールジャンルロワ2】10/23 ●キャスター(メフィストフェレス)/●ライダー(エドワード・ティーチ)/○カリオストロ/●サイタマ/●高木命/●薬師寺天膳/☆黒贄礼太郎/●カミーユ・ビダン/☆里村紅葉/●SCP-682/●ジェームズ・ロルフ/○デュエルチェイサー227/●ひで/●朴星日/●朴英日/○ダンディ/○三好夏凜/☆ルサルカ・シュヴェーゲリン/●ゴールド/●ジョルノ・ジョバァーナ/○天城ハル/○天城カイト/○クレア・レッドフィールド 【北海道ロワ】2/5 ●農家のおばさん/●レギオン/○鮭/○ちせ/●穴持たず(三毛別羆事件) 【数字ロワ】4/5 ○キャスター(諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕)/☆せがた三四郎/○神楽那由他/☆柳生九兵衛/●比企谷八幡 【剣ロワ】8/17 ○ロロノア・ゾロ/○鈴白なぎさ/●千手観音/○宮本武蔵/●セイバー(沖田総司)/●カーズ/●天霧綾斗/☆ユリス=アレクシア・フォン・ユースフェルト/☆黒鉄一輝/☆ステラ・ヴァーミリオン/●志々雄真実(原作)/●瀬田宗次郎/●ビシャス/☆島津豊久/●衛宮士郎/●アスナ/○比那名居天子 【ゲームロワ】1/4 ●マルク/●天国に到達したDIO/●ヴィルヘルム・エーレンブルグ/△【敗者】 【アニロワ4】2/8 ○ガルバトロン/☆モモンガ/●アイン・ダルトン/●ジャン・ミシェル・ロジェ/●坂本/●両津勘吉/●堀川くん/●ラウ・ル・クルーゼ 【オリロワ5】2/12 ●皇勇斗/●ミラス・ヴァーミリエ/☆蛭摩輝美/●月元昭司/☆朝之光希/●トーテンタンツァ/●時峰空志郎/●ジョン・ドゥ/●天間善太/●多治見久美子/●双葉葵/●四葉晶
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惑星戦士 ストラト gl880.jpg 809 名前:ドレミファ名無シド[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 21 23 17 ID sagod3C0 惑星戦士~ストラト~ 基本的に 385-386氏のテレと同じパーツが多いためか、 ペグ、ナット、ネック、PUカバー等の見た目はもうほとんど上に同じ。 ナットを除いて作りはそこそこです。 ボディ 厚さ42~43mmで他(伝説、バカユニ、バレット)より微妙に薄い 重さが約2.5kgと軽い 指板 フラット ナット溝が深く切られているためか弦高すごく低いです トレモロ 使えばチューニング一発で狂う(まあこの辺は値段なりか) ブロックの厚さは6mmと薄いです。バネは3本で結構キツめ。 音 晒す勇気のないヘタレなので音のうpはご勘弁・・・ パワーはそんなにないけど、”普通”のストラトの音ですね。 特にイイともショボイとも感じませんでした。 ザグリ H-S-Hでした。導電塗料は塗られていません^^ 入門用としても改造用にしても7千円でこれなら悪くないですね。 すでにホットノイズレス直列配線という馬鹿ギターに改造しちゃいましたw ボディ http //satgsong.dip.jp/cgi-bin/guitar_loader/guitar_loader/gl875.jpg ネック裏 http //satgsong.dip.jp/cgi-bin/guitar_loader/guitar_loader/gl876.jpg ナット http //satgsong.dip.jp/cgi-bin/guitar_loader/guitar_loader/gl877.jpg ピックガード裏 http //satgsong.dip.jp/cgi-bin/guitar_loader/guitar_loader/gl878.jpg ポット・配線 http //satgsong.dip.jp/cgi-bin/guitar_loader/guitar_loader/gl879.jpg
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【中長距離巡航ユニット装備型】 大型艦船による移動が困難な局面で長距離巡航を可能にするためのバージョンである。旧型機ではあるが積載能力に優れ、爆撃機としても用いられていた。 本機はパイロットのレオンハルトに合わせ、本来ならば一発しか搭載できない試作型水爆ミサイル「バルムンク」を機体の左右に一発ずつ計二発搭載できるように大幅な改修が行われている。 装備可能な武装 フォース ディフェンシヴ・フォース ミサイル 誘爆ミサイル 爆雷 対地ミサイル バルムンク ビット ラウンド・ビット シールド・ビット 波動砲 バリア波動砲 【基本能力】 耐久値 65 分離時 合体時 装甲値 6 機体 知覚 ビット その他 フォース バイド係数 2 + 2 回避 2 14 1 17 4 21 移動力 4 索敵 2 14 16 16 【基本装備】 名称 タイミング 弾数 射程 対象 命中/判定 攻撃力 レールガン 主 無限 0~1 単体 ±0/10 2D6/物 備考) バルムンク 主/補 1 3~5 グループ +5/15 3D6+30/波 備考) 備考) 【波動砲】 名称 タイミング チャージ 射程 対象 命中/判定 攻撃力 バリア波動砲 ※ 2 0~2 単体 - / - ※ 備考)対象が攻撃対象になったときに使用。対象が受ける予定のダメージを 2D6+20 点減少させる。 備考) 備考) 【フォース・レーザー】 フォース:ディフェンシヴ・フォース 合体時回避補正:4 バイド係数:2 名称 タイミング フォース 射程 対象 命中/判定 攻撃力 ◎ツインレーザー 主 合体 0~4 単体 ±0/10 4D6+5/光 備考)ラウンド・ビット計算済み ○着弾分散レーザー 主 合体 0~2 単体 +3/13 3D6/光 備考) ●ディフェンスレーザー 主 合体 0~0 単体 +3/13 4D6/光 備考) フォースシュート 主/補 合体 0~2 単体 ±0/10 4D6+10/バ 備考)攻撃後、フォースは分離状態となる(フォースの位置は攻撃した対象と同じエリア) 備考) 備考) 備考) 備考) 【特殊装備】 名称 タイミング コスト 射程 対象 命中/判定 攻撃力 備考) 備考) 備考) 備考) 【ビット】 名称 効果 ラウンド・ビット 回避 + 1 、◎レーザーの攻撃力 + 1D6 【汎用オプション】 名称 効果 予備ミサイルコンテナ 1回の出撃につき1回だけ、自機のミサイルの弾数を最大値まで回復(補助行動)
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アインハンダあああああ! 実況プレイ 2009年03月30日~2009年08月09日 全4ステージ 【ニコニコ動画】 アインハンダー(EINHÄNDER) 1997年11月20日発売 スクウェア シューティングゲーム 強制横スクロール型(一部静止)のシューティングゲームである。作品名の『アインハンダー』はドイツ語で「一本腕」を意味しており、その名前は機体の腹部に設けられた一本のマニピュレータに由来している。
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本名:レオンハルト 種族:魔族 年齢:人間換算20代半ば 一人称:俺 簡易説明:魔族の男性。 性格:朴念仁。思考が軍人っぽい。 表に出していなかった詳細説明: 魔族の中でも有力な氏族の王の息子。 嫡男ではなかったが継承権争いに巻き込まれている。 家督を継ぐための神託で「エルフの妻を持つ」という使命を 与えられて嫁探しにシトリス付近に来ていた。 たまたま出会ったステラの資質の高さに初対面で名乗りもせずに 「嫁に来い」と言ってドン引きされたが、めげずに彼女の言う 「まずはお友達から」という立ち位置に甘んじている。 お庭番やらお目付け役が色々いる上に、仕事も忙しいらしい。 ステラがレオンハルトとの友好を全く深めないと、 彼が継承権を失い新たな長の命を受けてカナン島襲撃の リーダーとして登場。最強の敵になるという可能性もあった。 ts3_20131007184702.jpg
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変身超人大戦・危機 ◆LuuKRM2PEg 「なのはさん……なのはさん……なのはさん……なのはさん……!?」 「私の名前を、知ってるんですか……?」 「なのはさん……なのはさん……なのはさん……なのはさん……なのはさん……なのはさん……なのはさん……!?」 なのはは問いかけるが少女は答えず、まるで壊れたテープレコーダーのように名前を呟きながら、よろよろと後退した。 「なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん……」 「君、しっかりする……ッ!」 「あたしは、あたしは、あたしは、あたしは、知ってる、知らない、知ってる、知らない、思い出せない、誰、なのはさんって、誰、わからない、なのはさん、あこがれてる、なのはさん、目標、どうして、どうして、どうして、どうして、わからない、わからない、わからない、教えて、教えて、教えて、教えて……」 ふらつく少女を再び支えようとした猛の言葉は続かない。 少女は両手で頭を抱えながら俯いて、壊れたように言葉を発した。常軌を逸したその行為に意味や理性など感じられず、狂っているようにも、何かに迷っているようにも見える。 少なくとも、ただごとではないのはなのはも理解できた。何故彼女が自分の名前を知っているのかは気になるが、今はどうでもいい。 そう思った頃には、いつの間にか少女の口は止まっていた。どうなっているのかはわからないが、これはまたとないチャンス。 なのははもう一度声をかけようとした。 「……そっか、そういうことですか」 その呟きと共に、彼女は勢いよく顔を上げる。 少女が今作っている表情は、これまでとは一線を画しているように笑っていた。それも穏やかさや優しさは全く含まれておらず、薄気味悪さしかなのはは感じなかった。 「みぃんな、食べちゃえばいいんですね……楽しい、ご飯の時間だ」 そう言ってゆっくりと立ち上がった少女の背中から大量の蔦が、音の速度で飛び出してくる。それは少女の全身にほんの一瞬で絡みついて、自分の意志を持っているかのように蠢いた。 一体何が起こっているのか? そう思った頃には、がしりと腕を強く掴まれる。びくりと身体を大きく振るわせながら振り向くと、流ノ介が鬼気迫る表情を浮かべているのが見えた。 「ホテルの外に走るぞ、急げ!」 答える暇もなく、腕を引っ張られながら走るのを余儀なくされた。 なのはが足を無理矢理動かしている中、他の四人もホテルに向かって走る音が聞こえる。だからなのはも、反射的に走る勢いを上げた。 置き去りにされた少女がいる場所から、何やら耳障りな音が聞こえてくる。肉や骨が磨り潰されてるような、鼓膜に捉えただけで吐き気を促すような音が。 だからなのはは走る。振り向くことも止まることもしないで、流ノ介の腕を必死に掴みながら走る。 ここで止まったりしたら、どうなるか。それはまだ短い人生しか送っていない彼女でも、容易に想像できる。 手を引っ張ってくれた流ノ介に感謝する暇もなく、なのははホテルの外に出た。 ◆ 栗毛でツインテールが作られた少女を見て、スバル・ナカジマの感情は大いに高ぶっていた。 あの小さな少女と目を合わせた瞬間、忘れていたはずの何かが胸の奥より湧き上がってきている。けれど、その正体がまだ掴めない。 高町なのは。 あの少女の名前は、高町なのはであると本能が告げていた。何故、そう言い切れるのかはスバル自身わからない。 そして、胸の高鳴りや後ろめたさの正体も理解できなかった。 ――正体が知られたからには、誰も逃がすな。 「うん、わかってるよ……全てはノーザ様のためだから。ねえ、マッハキャリバー?」 『その通りですとも、相棒。我が存在意義は、ノーザ様の理想郷を作ることですから』 しかしその疑問は、ソレワターセの声によって塗り潰される。 ソレワターセの力で二回目の変身を行っている中、スバルは狂気に満ちた笑みを浮かべていた。蠢く蔦が人工骨格の形を変え、細胞と臓器が熱くなっていくのを感じるが彼女は気にしていない。 全身が変わっていき、凄まじい熱が蛇のように走る。それは生きながらにして火炙りにされているに等しく、いつものスバルなら絶叫していた。だが今のスバルにとって、むしろ快楽にすらなっている。 ――お前の底に潜む悪魔の心を爆発させろ。そうすればお前はもっと強くなれるぞ、タイプゼロ・セカンド。 「我が名はタイプゼロ・セカンド……ノーザ様のためだけに動く殺戮マシーン」 地獄の底から響く程に低いソレワターセの声に頷いた頃には、既にシャンプーからスバルへと戻っていた。 その瞳に輝く金色は、より強い禍々しさを放っている。 「全てはノーザ様のために……ノーザ様の邪魔者は、みんないなくなってしまえばいいんだ」 それはソレワターセによって己を奪われてから、スバルに初めて芽生えた意思だった。 気付くことはないが、言葉に込められた殺意はスバルだけのものではない。その身に取り込んだシャンプーやゴオマが抱いていた殺意も、ソレワターセによって与えられていた。 「全ては……ノーザ様のためにっ!」 身体に絡まっていた蔦が背中に戻り、そのおぞましい姿を周囲に晒しながら彼女は獲物達の方へ振り向く。その中の数人は姿が変わっていて、ホテルから逃げ出してからすぐに変身をしたのだろうが関係ない。 どうせ、誰一人として残らず餌になるのだから。 ◆ (あれってまさか……!?) ホテルに現れた少女から飛び出した蔦には、明堂院いつきにとって見覚えがあった。 前にブラックホールが復活させたトイマジンとサラマンダー男爵によって、イエロープリキュア達がおもちゃの国に飛ばされたことがあった。その時に、ゲームと称してデザトリアンを始めとしたたくさんの怪物と戦わされたが、みんなで力を合わせて脱出に成功している。 あの少女の全身を包んだ蔦は、おもちゃの国のすごろくにいたソレワターセという怪物ととてもよく似ていた。 ただならぬ気配を察したのか本郷猛と池波流ノ介は、既に変身を果たしている。 猛の全身はバッタを模した黄緑色の仮面と装甲に覆われ、二つの瞳が赤い光を放つ。仮面ライダー一号の首に巻かれた赤いマフラーが、夜風に棚引いた。 胴衣のような模様が刻まれている青い鎧に包まれた流ノ介はその腰から、一本の刀を取り出す。漢字の「水」が模様となったマスクから放たれるシンケンブルーの視線は、その手に握るシンケンマルに負けないくらいに鋭かった。 いつきも懐からシャイニーパフュームを取り出し、窪みにプリキュアの種を入れる。いつも着慣れている私立明堂学園は一瞬で金色に光り輝くワンピースに変わり、ショートヘアーが腰にまで届くほどに長くなった。 「プリキュア! オープン・マイ・ハート!」 その魔法の言葉に答えるように、シャイニーパフュームが眩い輝きを放つ。 いつきはパフュームの中身を全身に吹きつけると、ワンピースが形を変えた。両腕と腹部を露出させた白い上着の胸元に金色のリボンが飾られていて、ヒマワリのようなミニスカートが風に揺れる。 長くなった髪は金色に輝きながら花形の髪飾りによってツインテールとなって、両耳にイヤリングが付けられる。最後に彼女はシャイニーパフュームを腰に添えたことで、ココロパフュームキャリーに包まれた。 身体の奥底から力が溢れ出てくるのを感じて、変身を終えた明堂院いつきは高らかに名乗る。 「陽の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」 キュアサンシャインは名前の通りに周囲を照らす輝きを放ちながら、太陽のように堂々と立った。 彼女はホテルから聞こえてくる足音を耳にして、半身の構えを取る。目前から発せられる威圧感が、とても禍々しく感じられたため。 ホテルの扉を潜って現れたのは、チャイナ服を着た少女ではなかった。青いロングヘアーはショートカットになっていて、顔立ちはさっきより少しだけ若い。しかし両目から放たれる金色の輝きが、不気味な雰囲気を感じさせた。 服装もいつの間にかチャイナ服から露出の多い服へと替わっている。胸元を覆う黒いへそ出しシャツにデニム生地の短パン。頭部に巻かれたハチマキと、長袖ジャケットにマントのように棚引く腰布は、どれも白い。 両手には鋼の手甲が装備されていて、両足のローラーブーツに組み込まれたエンジンが唸りをあげていた。 その肌は人間とは思えないほど青白くなっていて、全身の至る所から植物の蔦が生えている。変色した瞳がそれらと相まったことにより、怪物というイメージをその身で体現しているようだった。 「やっぱり……ソレワターセ!」 「ソレワターセ?」 キュアサンシャインの言葉に振り向いたシンケンブルーが疑問の声を漏らす。 「君は、何か知っているのか!?」 「はい! ピーチ達が戦ってたラビリンスって奴らが生み出した敵の一種で、あれを当てられたらどんな物でも一瞬で怪物にされてしまうんです!」 「何だと! だとしたら、彼女を操っているのはノーザという奴の仕業か!?」 「きっとそうです! 多分、今も近くにいるかも……!」 「そうか……!」 シンケンブルーが刀を強く握り締める音がキュアサンシャインの耳に届いた。水のマスクによって見えないが、その表情は激流のように穏やかでないことはわかる。 「スバルさん……!」 そして、背後に立つアインハルト・ストラトスの震える声を聞いて、キュアサンシャインは振り向いた。 鹿目まどかと高町なのはの間に立つアインハルトの顔は、まるでおぞましい物を見るかのように青ざめている。 「アインハルトさん、スバルさんってまさか……!」 「そうですなのはさん……あの人がスバルさんです!」 なのはに答えるアインハルトは徐々に悲痛な面持ちとなってきて、今にも泣き出しそうだった。 キュアサンシャインはもう一度前を向く。アインハルトの話が本当ならば、スバル・ナカジマはソレワターセによって操られていることになる。 「あの人、姿がさっきと違う……!?」 「恐らくスバルを操っているノーザという奴が、何かを彼女に施したのかもしれない……結果、あんな姿になったのだろう」 「そんな! そんなの、あんまりだよ……!」 一号とまどかの憤慨はキュアサンシャインにも理解できた。本当は優しいはずのスバルを無理矢理戦わせる上に、怪物のような姿にさせるのは許せるわけがない。 そのまま一号は、まどかやアインハルトより少し前に立っているなのはに振り向いた。 「なのはちゃん、ここは危険だからまどかちゃんやアインハルトちゃんと一緒に離れるんだ!」 「いいえ、私も戦います! ここでスバルさんを元に戻さないといけませんから……レイジングハート!」 『Yes!』 「セット・アップ!」 『Stand By Ready!』 なのはの手に握られているレイジングハートから桃色の光が放たれ、薄闇を照らす。輝きは一瞬で収まるが、そこに立つなのはの衣服は既に変わっていた。 胸に大きな赤いリボンが付けられた白いドレスのような服を纏っていて、その手にはなのはの身長に届くような長い杖が握られている。 「へ、変身……!」 「武装形態!」 『Cyclone』 高町なのはがバリアジャケットを着て魔導師になった頃には、まどかとアインハルトも変身していた。 支給されていたサイクロンメモリを額に刺したことで、鹿目まどかの身体はサイクロン・ドーパントへと変わっている。右目だけがオレンジ色に輝き、左上半身は風のような装甲が備わっていた。 アインハルト・ストラトスも力強い言葉を告げたことで、十歳以上成長したように背が伸びている。大人のようになったその身体には、黄緑色のコスチュームが包んでいた。 「な、な、な……なのは、なのは、なのは、なのは……なのは、さん?」 三人が変身した後、スバルは変装していた時のように表情を歪ませる。敵意しか感じられなかった金色の瞳に、迷いが生まれているように見えた。 「な、なのは……なの、はさん……あたしは……あたしは、あたしは……!」 「スバルさん、どうしたんですか!?」 「あたしは、あたしは、あたしは、あたしは、あたしは、あたしは……なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん……!」 「落ち着いてください、スバルさん!」 「なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん……あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」 なのはは呼びかけるが、スバルはそれに答えず未だに混乱している。 よく見ると、二人のバリアジャケットは形と色がとても似ていた。スバルは未来に生きるなのはの弟子になったから、あえて似せているかもしれない。 今のなのははまだ小さいが、それでもスバルを呼び続けたら元に戻れるかもしれなかった。僅かでも新しい可能性によってキュアサンシャインの中に希望が芽生えるが、安心することはできない。 金色の双眸は迷いで揺れ動いてるように見えるが、それでも凄まじい殺気が収まっていなかった。その視線を直接受けていないキュアサンシャインも、冷や汗を流すくらいに戦慄している。 真っ向から見られているなのははもっと辛いはずなのに、それでもスバルを呼びかけていた。 「あ、あ、あ、あ、あ……あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 しかしなのはの純粋な思いに対する答えは、激情に満ちたスバルの叫びだけだった。彼女の声色は植物を震撼させる程に凄まじく、キュアサンシャインの肌に容赦なく突き刺さる。 突風のような咆吼で葉っぱが舞い狂う中、続くようにスバルの全身からどす黒いオーラが放たれた。続けざまに迫る衝撃を前に、キュアサンシャインは何とか吹き飛ばされないように踏ん張った瞬間に見た。 スバルが猛獣のような雄叫びを発しながら地面を蹴って、勢いよくなのはに迫るのを。 「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「まずいっ!」 反射的に飛んだキュアサンシャインはなのはの前に立ち、両腕を真っ直ぐに向ける。 怒濤の勢いでスバルが接近する影響によって地面が抉れる音を耳にしながら、腕に力を込めた。 「があああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「サンフラワー・イージスッ!」 金色に輝くヒマワリ型の巨大なバリアが現れ、スバルの拳を阻むように現れる。激突の衝撃によって轟音が響き渡り、両手に痺れが走ってキュアサンシャインは顔を顰めた。 続けざまに連続で拳が叩き込まれるが怯まない。パンチ一発だけでも、普通のデザトリアンを軽く上回っているかもしれないが、ここで諦めたらなのはが危なかった。 「いつきさん!?」 「私のことはいいから、後ろから離れて!」 「……はい!」 荒れ狂ったようなスバルの叫びを余所に、キュアサンシャインは後ろにいるなのは達に呼びかける。そのおかげか、彼女達は離れてくれた。 高く跳び上がったなのはを追うように、スバルはパンチを止めて上空を見上げる。それが彼女にとって致命的な隙となり、一号とシンケンブルーが飛びかかった。 「ライダーパアアアアアアァァァァァンチッ!」 「はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 一号は左から拳を叩き込もうと、シンケンブルーはシンケンマルを構えて右から迫る。しかしスバルはどちらかに振り向くことはせず、両手で彼らの攻撃を受け止めた。 このままでは二人は投げ飛ばされるかもしれないが、その前にキュアサンシャインはバリアを消して、両手に力を込める。すると掌より眩い輝きが発せられ、目の前の三人を照らした。 「サンシャイン・フラアアアアアァァァァァッシュ!」 キュアサンシャインが裂帛の叫びと共に放った光線はスバルだけを飲み込んで吹き飛ばし、一号とシンケンブルーを開放する。そのまま一直線に進んだ光の影響で闇は照らされていき、辺りに日光の暖かさを残した。 世界に生きる多くの人々にとって希望をもたらし、全てのプリキュアの力となる眩い光は広がるが、キュアサンシャインは全く安心できない。 数メートル先の距離まで吹き飛ぶ際に、スバルの身体を支配していたソレワターセにもダメージがあると思っていた。一号とシンケンブルーのおかげで、防御や回避の暇もなかったのだから。 しかし、スバルは何事もなかったかのように上体を起こして、そのまま立ちあがっていく。彼女の全身から生えたソレワターセの根っこだって、一本も減っていない。 ソレワターセはとても強いし、他のプリキュアと力を合わせなければ倒せないのは知っていたが、それでもまともにダメージを与えられないのは辛かった。 「まぶしい……なのはさんも、まぶしい、まぶしい、まぶしい、なのはさん、なのはさん、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい!」 そして光線を浴びたスバルは苦しそうに両手で顔を覆っているのを見て、キュアサンシャインは目を背けたくなるような衝動に駆られる。しかし彼女はスバルの姿を真っ直ぐに見つめていた。 ここで少しでも躊躇ったりしたらスバルを二度と助けられなくなるかもしれないし、何よりもなのはやアインハルトが悲しんでしまう。今は心を鬼にしてでも、ソレワターセに捕まった彼女を助けないといけない。 「スバルさん、お願いだから私の話を聞いてください!」 「なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさんが、なのはさんが、なのはさんが……」 「スバルさんっ!」 「待つんだ、なのはちゃん!」 いつの間にか地面に下りていたなのははスバルを必死に呼び続けている。彼女はそのまま前に出ようとしたが、一号によって制止された。 「さっきの戦いでもそうだが、今のスバルは呼びかけて止まるような相手じゃない! 下手にそんなことをしても、君が殺されるだけだ!」 「でも、スバルさんは私の名前を呼んでました! だから、このまま呼び続ければスバルさんもきっと……!」 「君一人で、無理をしようとするな!」 仮面から放たれる無機質な雰囲気とは対照的で、力強い励ましの言葉が辺りに響く。 そのまま一号はキュアサンシャインの方に振り向いた。 「サンシャイン、君が出したあの光があればスバルを元に戻せるのか?」 「一発じゃ無理ですけど、何発か打ち込めばあの人の中にいるソレワターセが消える可能性はあります!」 「そうか、わかった! なら君は彼女を元に戻すためにそれを続けてくれ! ただし、無理はするんじゃないぞ!」 「はい!」 耳にするだけで心の底から力が溢れ出てくるのを感じて、キュアサンシャインは一号に頷く。 「みんな、ここでスバルを何としてでも助けるぞ! まどかちゃん、それになのはちゃんやアインハルトちゃんはできるだけ後ろに下がりながらスバルを呼び続けるんだ! ただし、危険になったら逃げてくれ!」 「「「わかりました!」」」 「シンケンブルー! 俺と一緒にできるだけスバルの動きを止めて欲しいが、頼めるか?」 「お安い御用だ!」 「そうか! だが傷口が開いたら、すぐにでも退くんだ……いいな!」 「かたじけない!」 「よし……行くぞ!」 まるで頼れるリーダーのような印象が一号の声から放たれていて、この島のどこかにいるはずのキュアムーンライトを思い出させた。 始まりの会場で加頭順に対して宣戦布告をした時からそうだったが、やはり本郷猛は信頼できるとキュアサンシャインは思う。 「なのはさんはまぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい」 しかしそんな希望を一瞬で台無しにするかのようなスバルの呟きが、ここから少し離れた場所より発せられていた。ようやくスバルが両手を顔から離した頃には、一号とシンケンブルーが飛びかかり、続くようにキュアサンシャインも地面を蹴って走り出す。 呪いのような言葉と共に、スバルは一号を叩き潰そうと勢いよく振るった拳は避けられた。続くように回し蹴りも繰り出すが、一号は背後に飛んだので掠りもしない。 「ハァッ!」 そこからシンケンブルーは斬りかかるが、スバルの背中から飛び出したソレワターセの触手が盾のようになって刃を防ぐ。シンケンブルーはそれに構わず刀を振るうも、その度に耳障りな金属音が響くだけ。 植物にしか見えないそれは、シンケンマルの硬度を大きく超えていた。 一方でスバルはシンケンブルーに目もくれず、一号の攻撃を捌き続けている。前方から放たれる一号の拳を避けながら、視界の外から迫るシンケンブルーの斬撃を防いでいて防御に死角がなかった。 「くそっ!」 シンケンブルーは業を煮やしたのか、舌打ちをしながら一旦背後に飛ぶ。 彼と交代するようにキュアサンシャインは前に出ると、スバルが振り向きながらパンチを放ってきた。容赦のない拳に対してキュアサンシャインは少しだけ体勢を低くして避けて、反撃の掌底をスバルの腹部に打ち込む。 激突によって鈍い音が響くも、スバルはほんの少し後退するだけ。まともなダメージになってないだろうが、それなら攻撃を続けるしかなかった。 獣のような唸り声と共にスバルは右足で蹴りを繰り出すが、キュアサンシャインは左腕を掲げてそれを防ぐ。その衝撃はデザトリアンに直接殴られたかのように重かったが、両足に力を込めて吹き飛ばされないように踏ん張った。 腕に鈍い痛みが走って思わず表情を歪めるが何とか堪え、受け止めた足を弾いてスバルを蹌踉めかせる。キュアサンシャインはその隙を逃さずに拳を叩き込もうとするが、スバルはすぐに体勢を立て直して後方に飛んだ。 二人の間に数歩分の距離が開いて、その両端に立つキュアサンシャインとスバルの視線が激突する。 「まぶしい、ひかり、まぶしい、たいよう、まぶしい、なのはさん、まぶしい、さんしゃいん、まぶしい、まぶしい、まぶしい……」 両目に宿る金色の輝きからは、ダークプリキュアとはまた違う意味の強いおぞましさが感じられた。ソレワターセのせいで理性をほとんど無くしてしまったせいか、世界を砂漠にさせたデザートデビルのように見える。 そしてもう一つ。深い悲しみがスバルの瞳から感じられて、いつ泣き出してもおかしくなかった。本当はスバルだって戦いなんかやりたくないだろうし、人を傷つけるのは辛いかもしれない。 そんな姿を大切な人に見られるのはどれだけ苦しいのか……考えただけでも、キュアサンシャインの胸は痛む。 だから、これ以上スバルを悲しませたくなかった。 「まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしい、まぶしいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 まるで助けを求めているようにも聞こえる声とは反対に、スバルは疾走してくる。 花火が鳴り響くような轟音と共に地面が砕け散って、ジェット機に匹敵する程の速度で迫りながら拳を掲げていた。 突進してくるスバルを前にキュアサンシャインは素早く構える。その時だった。 「危ないっ!」 ややくぐもったサイクロン・ドーパントの叫びが聞こえた瞬間、凄まじい突風が視界の外より吹いてくる。その流れにスバルは巻き込まれた事で動きを阻害されたのか、足を止めた。 サイクロン・ドーパントの方に振り向いたスバルは凄まじい風を受けても進もうとするが、重りを付けたかのように鈍くなっている。 台風が吹き荒れるような轟音が鼓膜を刺激する中、サイクロン・ドーパントがキュアサンシャインの元に駆け寄ってきた。 「いつきさん、大丈夫ですか!?」 「ありがとう! サイクロン……で、いいのかな?」 「はい! 今の私は、本郷さんと同じ仮面ライダーですから!」 ガイアメモリの力で異形に変わったまどかは嬉しそうな声で答える。 しかしキュアサンシャインは素直に喜べない。ガイアメモリはあの順が怪物になるために使っていた物だから、どう考えても怪しかった。 でも今はそれに触れている時ではない。まどかがガイアメモリを使ったおかげで助かったのは事実だから、その優しさと勇気に感謝しなければならなかった。 「そっか……でも、無理はしないで!」 「わかってます!」 そう言葉を交わして、キュアサンシャインとサイクロン・ドーパントは前を向く。 振り向いた先では、突風の圧力から解放されたスバルの攻撃を一号とシンケンブルーが捌きながら反撃して、時折なのはとアインハルトがソレワターセの触手を弾いている光景が見えた。 しかし数では勝っているものの、有利な戦いとは呼べずにようやく互角にまで届く程度だった。ソレワターセが強すぎるのもあるが、それ以上に四人とも本気で戦えていない。 ここで下手に本気を出してしまっては操られているスバルに怪我を負わせてしまうため、四人とも力を出せなくて不利な戦いになっている。 そんな中でもスバルは一瞬だけキュアサンシャインの方に振り向いて、背中からソレワターセの触手を勢いよく出してきた。 「危ないっ!」 サイクロン・ドーパントの前に素早く回って、両手を前に突き足して金色のバリアを張る。空気を裂きながら迫る数本の触手は、キュアサンシャインのサンフラワー・イージスと一瞬で衝突した。 しかし触手を使った攻撃はそれで止まらず、鞭のようにしなりながらバリアを叩いてくる。その威力は今までの攻撃よりも強いように思えた。 しかもこちらに攻撃している一方で、スバルは残りの四人を相手に応戦している。攻撃はほとんど通さず、そこから力強い反撃をしていた。 「このままじゃ……みんなが!」 そんな彼らが心配なのか、サイクロン・ドーパントはバリアの外に出て行ってしまい、飛び交う触手を突風で吹き飛ばしながらスバルの元に走る。 「待って、いきなり前に出ちゃ駄目!」 キュアサンシャインは呼び止めるがサイクロン・ドーパントは止まらず、ソレワターセの攻撃を風で防いでいるが、時折先端が皮膚を掠っていた。それでも、お構いなしに彼女は進んでいる。 しかしそんなことをさせても危なくなるだけだから、サイクロン・ドーパントを守るためにもキュアサンシャインはバリアを消して走り出した。 ◆ 「ほう、六人が相手でも互角以上に渡り合いますか……何とも、有能ですなぁ」 「恐らく、さっき取り込んだコウモリ男の影響もあるわね。あれも栄養になっているでしょうから」 「だとすると、奴はいい獲物だったということになりますな」 冷たい風の流れる木々の間から、ソレワターセの力によってノーザの操り人形となったスバル・ナカジマの戦いを眺める筋殻アクマロは、素直にそう口を零す。 シャンプーに化けたスバルがホテルに突入して六人を騙そうとしたが、中にいた二人の小娘が原因で失敗に終わった。その原因である高町なのはという少女を前にして、スバルは異様なまでに混乱しているが、それでも戦いは有利に見える。 「それにしても、あのシンケンブルーがここにいるとは実に都合がいい。このまま、潰してほしいものですな」 「ええ……あなたの悲願を達成するためにもね」 ふと、アクマロはノーザの方に振り向いた。 スバルが本郷猛達を騙す計画が狂っただけでなく、キュアサンシャインという未知のプリキュアが現れた。それにも関らずしてノーザは涼しい笑みを浮かべている。 無論、慌てふためかれるよりは信用できるがそれにしても落ち着きすぎていた。むしろ、都合のいいように計画が進んでいるようにも見える。 「ノーザさん、あなたは悔しくないのですかな? せっかくの計画を、あのような小娘どもに潰されたのですから」 「騙せなかったのは確かに残念だけど、それ以上に面白い物があるわ……あの高町なのはとかいう小娘よ」 「ほう?」 笑みを浮かべているノーザが見ている戦いの場に、アクマロは再び視線を移した。 そこでは白いバリアジャケットを着ているなのはがスバルの攻撃を防ぎながら、必死に止まるように呼びかけているのが見える。しかしソレワターセの力によって、スバルが止まることはない。 マッハキャリバーが言うにはなのはとスバルは何らかの繋がりがあるらしいが別にどうでもいい。 アクマロは一刻も早くスバルがなのはを殺して、そこから極上の絶望が生まれるのを期待していた。 「もしや、スバルがあのなのはとやらを殺すのをノーザさんも願っておりますかな?」 「そうだけど……ただ倒すだけじゃ面白くないでしょ? ただ倒すだけじゃ」 「ただ倒すだけでは……?」 そう語るノーザの顔と言葉にアクマロは疑問を抱く。 彼女の笑顔からは、人々の嘆きを糧とする外道衆のように確かな邪念が感じられた。まるで、それを見るだけで弱き人間を震え上がらせることができる程に。 十中八九、何かを企んでいるのは確実だった。 「ノーザさん、あなたは何をなさるおつもりですか?」 「今はまだ内緒よ。アクマロ君だって、楽しみは後にとっておきたいでしょう?」 「なるほど」 そう言うからには大層素晴らしい計画なのだろうと思い、アクマロは追求をやめる。ここで無理に聞き出したところで、知った時の喜びが減るだけ。今はノーザの計画とやらが成就するのを、待てばいい。 微かな期待を胸に抱いた頃、ノーザは前方に足を進めていた。 「おや、どうなされたのですかなノーザさん?」 アクマロは疑問をぶつけるが、ノーザから返ってきたのは「スイッチオーバー」という単語のみ。 その言葉が一体何を意味するのか。アクマロが考える間もなく、ノーザの姿が一瞬で変わっていく。腰にまで届く髪は黒から紫に染まって、ドレスも派手で不気味な色に変貌した。 ノーザは戦うために変身したのだと、アクマロは知る。一見するとただの人間にしか見えないが、その身体から放たれる威圧感がただ者ではないと語っていた。 「これから、極上の絶望と悲鳴を集めるわ」 「極上の絶望と悲鳴……ですか?」 「ええ、それにこのまま戦いを長引かせたら誰か一人でも逃げられてしまう可能性があるわ。そうなる前に私も行かないとね……」 背中を向けられているので表情は見えないが、妙に上機嫌な声だったので笑っていることが容易に想像できた。 知略に長けると思われるノーザがわざわざ戦場に出向くとは、余程の策があるのだろう。それもあの場を更に掻き乱すだけではなく、外道衆の糧ともなる負の感情を一瞬で溜められる程の。 それにいくらスバルとはいえ、人の域を超越した戦闘能力を持つ戦士達を六人も相手にしては誰かしら取り逃す可能性も否定できない。それで他の参加者と結託されて情報を伝えられては、裏目がんどう返しの術への道も遠くなる可能性がある。 今後の不穏分子を潰すという意味でも、確かにノーザも戦う必要があるかもしれなかった。 「宜しい。ならばこの筋殻アクマロめも、ノーザさんにお供いたしましょう」 そしてまたアクマロも両手に武器を携えながら、歩を進める。右手には普段愛用している削身断頭笏を、左手には三途の川に潜むナナシ連中が持つ刀が、存在意義を証明するかのようにそれぞれの刃を輝かせていた。 ノーザが言うには、両方ともシャンプーの支給品として渡されていたらしい。あのような己の力量も弁えない小娘が持っていたのは腹立たしいが、こうして戻った以上は考えても仕方がない。 「あら、本当にいいのかしら?」 「むしろ、我が望むことですから……こうして、悲劇の中に飛び込んでいくのは」 「そう……なら、私はあなたのことを応援してるわ」 ノーザの激励から感じられるのは、極寒の地を超える程の冷たさと隠す気のない悪意だけ。 明らかな嘘と感じられるくらいに冷酷で、本当はアクマロのことなど何一つ心配していないのは一瞬で察することができる。 しかしアクマロにとってはむしろそれが何よりも心地よかった。外道衆にとって絆や温かさなど、虫けらの価値すら持たない。 裏切りと悲劇こそが、外道にとって極上の酒にも勝るくらいに美味たる代物だった。 「はは、ご心配いただき心の底から嬉しゅうございます……!」 そんなノーザに対する恩返しとして、アクマロもまた邪念に満ちた言葉を贈る。彼もまた、ノーザを心から信頼しているわけではなかった。 いくら数多の世界を把握する組織の幹部だからと言って、それが外道衆に勝る要因になるわけではない。所詮は地獄への扉を開くために必要な、使い捨てのコマに過ぎなかった。 そしてそれはノーザも同じ。これはこの殺し合いの場で、どちらが先に己の欲望を叶えられるかの競い合いだった。 (さて、ノーザさん。お手並み拝見とさせて頂きましょう……あんたさんが一体、どんな悲劇を生んでくれるのかを) 宿敵シンケンジャーの一味であるシンケンブルーへの殺意と、ノーザに対する期待。それら二つを胸にしながらアクマロは戦場へと駆け抜けていった。 ◆ もうこれ以上、誰も死なせたくない。 この殺し合いを開いたキュウべぇや加頭順の言いなりになんて、なりたくない。 操られてしまった人を、この手で助けたい。 今日を生きているはずのみんなを、一人も犠牲にしたくない。 人を助けたいという、そんな純粋な願いだけを胸にした鹿目まどかは頼れる本郷達の力になろうと思って、サイクロン・ドーパントの力を得た。しかし現実はそんな彼女の願いを嘲笑うかのように、何も変わらない。 「ううううううう……あああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」 そして今も、ノーザという女の人に操られてしまったスバル・ナカジマの喉から、獰猛な肉食獣すらも震え上がらせてしまう程、凄まじい咆吼が発せられた。 それによって空気も音を鳴らしながら振動して、サイクロン・ドーパントの肌に突き刺さる。もしもまどかのままだったら、確実に汗を流しながら怯えていたかもしれない。 しかし今の彼女は、ドーパントに変身した影響で恐怖心がそんなになかった。誰かを守りたいという強い決意が、皮肉にも精神に影響を及ぼすガイアメモリの毒素によって増幅されている。 同時にまどか自身の平常心も失っているが、幸か不幸かそれに気付いていない。そのおかげで、結果的には彼女の願いが叶っているのだから。 「お願いです、止まってください!」 そして今も、スバルを止めるためにサイクロン・ドーパントは呼びかけながら両手を前に出して突風を使う。風の勢いにスバルは飲み込まれるが、両足に付いたエンジンを唸らせながら突進してくる。サイクロン・ドーパントは風力を強めるが、止まらない。 「なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、なのはさん、まぶしい、まぶしい!」 「ひっ……!」 両目をギラギラと輝かせるスバルと目線があって、森の中でも抱いた恐怖がサイクロン・ドーパントの中に蘇った。心臓を鷲掴みにされているような気分になって無意識の内に力を緩めてしまい、それが致命的な隙となる。 L字型を作るように曲がるスバルの左腕が輝いたが、サイクロン・ドーパントがそれを前に何かをすることはできない。 「リボルバー……シュートッ!」 光はスバルの手中でボールのように圧縮されていき、弾丸のように勢いよく発射された。 先程は狙いに入ってなかったので当たらなかったが今は違う。ターゲットとなったサイクロン・ドーパントの右肩に容赦なく激突し、周囲に爆音を響かせた。 「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」 悲痛な叫び声と共に宙を舞った後、その身体は地面に叩き付けられる。まるで腕が千切れ飛ぶと思うほどの激痛が走り、サイクロン・ドーパントは恐る恐る目を移す。風のような体表は黒く焦げているが、何とか繋がっていた。 しかしそれに喜ぶ暇もなく、突風の圧力から開放されたスバルが突進してくるのをサイクロン・ドーパントは見る。だが、その道をキュアサンシャインとシンケンブルーが防いでくれた。 二人がスバルを止めている隙に、倒れたサイクロン・ドーパントの元へ一号が駆けつける。 「大丈夫か、まどかちゃん!?」 そして一号に支えられながら、サイクロン・ドーパントはゆっくりと立ち上がった。 「酷い怪我だ……まどかちゃん、やっぱり君はなのはちゃんやアインハルトちゃんと一緒に早くここから――」 「いいえ、私なら大丈夫です! こんな怪我、どうってことありません!」 「しかし!」 「心配してくれて、ありがとうございます! でも私も、スバルさんを元に戻す手伝いをしたいんです!」 一号の言葉を無理矢理遮りながら、サイクロン・ドーパントは痛む身体に鞭を打って再び走る。後ろから呼び止める声が聞こえるが、今の彼女には目の前で起こっている戦いの方が何よりも重要だった。 戦っている四人の仲間達はスバルの攻撃によって傷付いて倒れるが、すぐに立ち上がる。心配してくれる一号には少しだけ悪いけど、誰かが戦っているのに自分は見ているだけなんてもう嫌だった。 それに魔法少女になったみんなだって、どんなに傷付いても決して諦めないで魔女と戦っていたから、ちょっとの痛みなど耐えなければならない。 (ここにはほむらちゃん……それに死んだはずのみんなだって、きっといる! だから、みんなに会うまでは挫けてなんかいられないよ!) そうやって自分に言い聞かせて、湧き上がってきた恐怖を無理して勇気という感情で埋め尽くそうとする。それは鹿目まどかが元々持っていた物ではなく、ガイアメモリの毒素が精神を大いに高ぶらせた結果、生み出された感情だった。 しかしいくら強くなったからといって、元々鹿目まどかに特別な力など何一つ持たない普通の女子中学生に過ぎない。それでガイアメモリを使ってドーパントとなっても、この世界では特筆した戦闘力を得たことにならなかった。 キュゥべえはまどかには莫大なる潜在能力が宿っていると言ったが、だからといってドーパントとなっただけの彼女に何かをもたらすことはない。 サイクロン・ドーパントの取った選択は勇気と呼べる代物ではなく、無謀以外の何物でもなかった。しかし、当の本人はそんなことなど微塵も考えていない。 この力さえあればみんなを助けられると、心の底から思っていた。 「ディバイン――」 「ディバイン――」 サイクロン・ドーパントの目前で、なのはとスバルは同じ言葉を紡ぎ始めている。 なのはが構えたレイジングハートの先端からを桃色の光が発せられるように、腰を落としたスバルの右手から漆黒の輝きが空気を揺らしながら広がった。 彼女たちの足元には色違いの魔法陣がゆっくりと回転していく。 時系列順で読む Back 変身超人大戦・開幕Next 変身超人大戦・襲来 投下順で読む Back 変身超人大戦・開幕Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 本郷猛 Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 沖一也 Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 明堂院いつき Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 ノーザ Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 高町なのは Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 スバル・ナカジマ Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 アインハルト・ストラトス Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 鹿目まどか Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 ズ・ゴオマ・グ Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 池波流ノ介 Next 変身超人大戦・襲来 Back 変身超人大戦・開幕 筋殻アクマロ Next 変身超人大戦・襲来